見学
情報収集をしたら、その中で気になる施設に見学に行きましょう。
見学をせずに決めるのは絶対にしないようにしてください。
パンフレットから分かることはほんの一部です。
見学をして初めて施設の本当の雰囲気や内容が分かります。
そう言われても見学したって何を見ればいいか分からないよ。という方も多いと思いますので、何をポイントに見学をすればいいかを見ていきましょう。
01 ハード
ハード面ですが、まずチェックするのはその施設が新築か改装かという点です。
これは、その施設が新しいか古いかではなく、有料老人ホームとして建てられたものか、それとも独身寮などの転用型かの確認になります。
新築で造られたものであれば、有料老人ホームを造る前提で建てられたものなので問題ありませんが、改装型の場合は元々有料老人ホームの運営をするために建てられたものではないので注意が必要です。
改装型といっても壁などを全て崩して骨組みの状態に戻してから造りかえる施設もありますので、そういったところであれば問題ないでしょう。
後は、新築・改装型に関わらず、以下の点をチェックしていきましょう。
居室
段差がないのは当然ですが、手すりの位置が適切な位置についているか。これは普段家庭の中でどれ位の高さについているかを確認すればいいと思います。また、身体マヒなどがある方は右マヒ・左マヒなどによって使いやすい手すりの位置が変わってくるかと思いますので、その点も注意して見ましょう。
居室の広さやトイレの仕切りがカーテンか扉かなどは体の状態と好みと値段の問題になります。
共有スペース
共有スペースが広いか狭いかということではなく、適切な場所に適切な広さであるかということが重要になります。
最低限その施設が満床になった時に窮屈でない程度の広さの食堂は必要でしょう。
食堂と多目的ホールを兼ねている施設は多いのですが、共有スペースが多ければ尚良いでしょう。
この辺りは、好みと値段の問題になります。
ただ、共有スペースが多くあるがために、ヘルパーさんが居室に来るのに時間がかかりすぎてしまうような配置は、あまり好ましくありません。
後は、床にも注目してください。
躓きやすいようなマットや絨毯が多く敷いていないか。逆に転倒したときに骨折しないようにクッションフロアーになっているかなどがポイントです。
こういったことを人手でカバーできる施設であればいいのですが、そうでない場合は注意が必要でしょう。
02 ソフト
有料老人ホームを選ぶ上で一番大切になってくる部分です。
誰しも身体機能は衰えてきますので、その時に高いお金を払っているのに満足なケアが受けられなければ、とても良い施設とは言えません。
とはいえ、見学しただけでそこまで分かるのかという声もあるかと思いますので、ポイントを解説したいと思います。
介護経験・介護実績
経験豊富な施設は、それを基に改善を行います。施設運営の経験が長いというのはマイナスポイントになることはありません。
介護実績の部分は、今までどの程度状態の重たい方の対応をしてきたかを聞きましょう。
そして、単に状態の重たい方の対応をするだけでは、ほったらかしの可能性もありますので、その方に対してどの程度決め細やかな対応をしてきたのかを聞きましょう。
人員配置
介護付き有料老人ホームなどでは、パンフレットに3:1とか1.5:1といった数字が書かれていますが、左の数字が少ないほど手厚いということになります。
ただ、パンフレットに書かれている数字より実際に配置されている人数の方が多いので、(少ないと表示違反になってしまいます。)見学に行ったときに実際の人員配置は満床時に何対1を想定しているかを確認しましょう。
レクリエーション
施設には必ずレクリエーションの予定表がありますので、それをもらいましょう。
レクはあまり好きじゃないからなくても良いという意見もあるかと思いますが、レクが多いということは、その分効率の良い人員配置ができているという点です。
03 運営内容
施設の内容も大切ですが、経営している会社の信頼性も大切です。
施設を運営している会社自体がなくなってしまったり、厚生労働省から何度も指導・警告を受けるような企業姿勢ではとても良い施設とはいえないのではないのでしょうか。
ここでまずチェックすべきは経営母体の大きさです。
民間の企業が運営するものですので、運営会社が倒産しない保証はどこにもありません。
ただ、万一倒産したときにある程度施設数を持っていれば、ほとんどの場合、買収先が見つかります。買収先が見つかれば、運営会社は変わるかも知れませんが、その施設を出て行かなければならないということにはなりません。
次にチェックすべきは、コンプライアンスの問題です。
まずは、企業内にコンプライアンス推進部署などがあるかどうか聞きましょう。あるに越したことはありません。
それと、過去に厚生労働省などより指導を受けていないか厚生労働省のホームページなどで確認しましょう。
2度、3度と指導を受けているようであれば、企業体質がコンプライアンスを軽視している可能性があります。そういったところはあまりお勧めできません。
04 費用
最後に確認すべきことは、実際に入居した後にどれ位の費用がかかるかです。
月額利用料の項目でも申し上げましたが、パンフレットに表示されている金額にプラスアルファの費用は必ずかかります。
プラスアルファの費用は個人差がありますので、今の状況を詳しく説明して総額でどれ位かかるかを聞きましょう。
正確には分かりませんが、今入居されている方の例などを挙げて説明してくれると思います。

